京都産冬虫夏草

京都府
ハナサナギン
ハナサナギンとは、京都工芸繊維大学の浜村保次名誉教授によって開発された「無菌養蚕」の技術を用いて人工培養された京都産の冬虫夏草です。すべて手作業で生産されています。胞子はカイコのサナギの養分を食し、1ヵ月で立派なキノコへと成長。タンク培養した冬虫夏草に比べて、抗酸化力が極めて強いことがわかっています。
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すべて手作業で育てられる京都生まれのハナサナギタケ冬虫夏草の強力な抗酸化作用

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ルイパスツール賞の技術で育てられた京都産冬虫夏草は中国でも高評価

中国の古書には、冬虫夏草は「肺、腎を補う。肺を保ち、腎を益し、血を止め、痰を化し、云々」と記されています。免疫を強化し、血液をきれいにし、体のエネルギーを高め、清澄な気分にするという意味です。冬虫夏草に長い歴史を持つ中国でも高い評価を得ているのが、京都産ハナサナギタケ冬虫夏草です。現在、冬虫夏草として流通している多くは菌だけを培養したもの。冬虫夏草と呼べるものではありません。

冬虫夏草とは、昆虫に寄生したキノコのことです。種菌が宿主のたんぱく質や脂質、体液などの養分を栄養として菌糸体を成長させ、枝のように伸びるキノコ特有の子実体を形成します。冬には虫の姿をしているのに対し、夏になると植物に姿を変えることから冬虫夏草の名がつけられました。冬虫夏草には、特定の昆虫に特定の冬虫夏草菌だけが寄生する「寄主特異性」という性質があります。カイコのサナギに寄生できるのはハナサナギタケのみです。

菌株である「Isaria Japonica IM2001株(以下、IM2001)」は、京都の丹波地方の山奥で採取されました。IM2001を無菌飼育したカイコに接種することで、ハナサナギタケ冬虫夏草が得られます。京都生まれのハナサナギタケ冬虫夏草の生育には、フランスの「ルイパスツール賞」受賞技術が活用されています。桑の葉による養蚕の技術は世界じゅうに普及していました。ところが、桑の葉がない寒い時期の養蚕は困難だったのです。無菌の人口飼料として用いることで、一年じゅうカイコを育てることができる技術を確立したのは京都工芸繊維大学の故・浜村保次名誉教授。人工飼料飼育が実現したのは、1960年のことでした。

無菌養蚕システムによって育てられたカイコのサナギにIM2001を接種すると、およそ一ヵ月で子実体が実ります。ハナサナギタケ冬虫夏草は、成長の過程が記録されています。生きた虫に冬虫夏草の菌を接種して培養する方法は中国でも長い間研究されてきましたが、その技術はいまだ確立されていません。ハナサナギタケ冬虫夏草が中国でも高く評価されているゆえんです。

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熱水抽出したハナサナギタケ冬虫夏草の抗酸化力は一般的なキノコの5倍以上

ハナサナギタケ冬虫夏草は、カイコのサナギとの生存闘争の過程で健康パワーを得ているといわれています。健康パワーとは、具体的に免疫賦活作用や抗酸化作用などを指します。ここでは抗酸化作用を調べた試験をご紹介しましょう。アガリクスやレイシ、シイタケやマイタケなど、健康増進に役立つとされるキノコ。フリーラジカル消去活性を比較した結果、熱水抽出したハナサナギタケ冬虫夏草は、ほかのキノコの5倍以上の力を持つことが明らかになっているのです。

現在、ハナサナギタケ冬虫夏草に北海道産のアロニアを加えた健康食品が開発されています。アロニアには、アントシアニンというポリフェノールがブルーベリーの2倍以上含まれています。抗酸化作用がとても強く、ハナサナギタケ冬虫夏草との相乗効果が期待されています。

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