2015.11.08
免疫力を高める飲む温泉水が霧島にあった!すごいぞ、関平鉱泉水
日本有数の温泉地として知られる鹿児島県霧島市。温泉教授といわれる松田忠徳先生も、霧島温泉郷を高く評価しています(入湯数4700ヵ所を超える"温泉教授"が解説!温泉が体にいい三つの理由)。美しい霧島連山を眺めながら温泉と楽しもうと、霧島温泉郷には毎年全国からおおぜいの観光客が訪れます。
一般的な温泉の効能は、肩こりや慢性関節リウマチなどです。霧島連山のふもとにわく関平鉱泉水には、ガン細胞やウイルスの増殖を抑える働きがあることが確認されました。鹿児島大学で食品の健康維持機能や免疫増強作用を研究している藤井信名誉教授が行った試験をご紹介しましょう。
関平鉱泉水は、江戸時代から「傷の痛みが取れる」「胃の調子がよくなる」など、体にいいと伝えられてきた名水です。藤井名誉教授の研究グループは、霧島市の職員24人(男性22人、女性2人、29~58歳)に、関平鉱泉水を1日1㍑ずつ飲んでもらう試験を2ヵ月にわたって行いました。採血により、白血球に含まれるリンパ球の一つでガンやウイルスを攻撃する「ナチュラルキラー(NK)細胞」の強さを試験前後で調べるというものです。
NK細胞の働きの強さは、「NK活性」という指標で評価されます。24人のNK活性は、試験開始日には平均29.6%でした。それが一ヵ月後には42.0%、2ヵ月後には48.2%まで上昇していることが確認されたのです。NK活性のほかにも、免疫細胞の増加が見られています。
関平鉱泉水の今後の展開について藤井名誉教授は「免疫力が高まるしくみをさらに明らかにしていきたい」と話しています。