皮膚の病気の原因は腸にあり!腸内環境改善で肌のかゆみや湿疹が治まります

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肌が乾燥して皮膚がむけたり、かゆみや湿疹が出たりするトラブルに悩む人が増えています。特に、ここ10数年で急増しているのが乾癬や帯状疱疹といった皮膚の病気です。どちらの病気も免疫力が低下して起こるといわれています。免疫力はもともと私たちの体に備わっていて、有害な異物と闘って体を守るために欠かせない力です。免疫力低下の大きな原因は「腸内環境の悪化」です。近年の研究で、腸内細菌は1000兆個も生息していることがわかりました。腸内細菌は、人体に有益な働きをする乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」、有害な働きをする大腸菌やウェルシュ菌などの「悪玉菌」、善玉菌にも悪玉菌にも属さない「日和見菌」の3つに分けられます。善玉菌や悪玉菌はそれぞれグループごとに集まり、絶えず勢力争いをくり返しています。

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善玉菌は、病原菌と闘うために、自分たちの栄養となる代謝物を分泌して補給します。ところが、さまざまな要因によって腸内の善玉菌が減少すると、分泌する代謝物も減ってしまい、善玉菌は栄養不足に陥ります。その結果、悪玉菌が優勢になって腸内環境が悪化してしまうのです。腸内環境を悪化させる要因となるのは、食事の欧米化による食物繊維の不足や過食・偏食、交通機関の発達による運動不足などです。中でも、善玉菌が増殖するときのエサとなる食物繊維の摂取量は、50年前に比べて3分の1に減少しました。

こうした要因によって腸内環境が悪化すると、自律神経のバランスがくずれて免疫力の低下を招きます。腸は、免疫細胞の約7割が集中する人体最大の免疫機関です。免疫力にかかわる自律神経とは、私たちの意思とは関係なく臓器や血管の働きを支配する神経で、全身に分布しています。自律神経には、心身を活動的にする交感神経と、心身を休息させる副交感神経の2種類があり、1日のうちでシーソーのようにバランスを取り合っています。朝の光を浴びたり、朝食をとったりすることで交感神経の働きが活発になり、1日の活動がスタートします。心身が活動状態にある日中は、腸などの消化器にエネルギーが多く届きません。その代わりに消化器は副交感神経が優位に働く夜間に規則正しく動くようにできているのです。ところが悪玉菌が優勢になって腸内環境が悪化すると、腸を支配している副交感神経の働きが抑えられ、交感神経が優位になります。つまり、自律神経のバランスがくずれてしまい、免疫力の低下を招くのです。

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免疫力の中心的な役割を果たすのが、免疫細胞の白血球です。白血球といっても1種類の免疫細胞ではなく、細菌などの大きな(100分の1mm程度)を攻撃する役割を持つ顆粒球や、ウイルスなどの小さな外敵(1万~100万分の1mm)を退治する役割を持つリンパ球、単球などで構成されています。交感神経が活発に働く日中は顆粒球の割合が増え、副交感神経が活発に働く夜間はリンパ球の割合が増えます。

しかし、腸内環境が悪化して交感神経が優位になると、顆粒球の割合が増加して白血球のバランスが乱れます。顆粒球は活性酸素(酸化作用の強い酸素)を放出して、細菌などの外敵を攻撃します。増えすぎた顆粒球から過剰に放出された活性酸素は、全身の細胞や粘膜を破壊し、炎症や湿疹などの症状を引き起こしてしまうのです。近年急増している乾癬や帯状疱疹は、腸内環境を良好にして免疫細胞を調整しないかぎり、なかなか治りません。慢性化して、再発をくり返すことも少なくありません。腸内環境を整えて自律神経のバランスを正常にし、免疫力を強化することが、乾癬や帯状疱疹を改善するうえで重要だと、私は考えています。

藤田紘一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)

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