専門医に聞いた!平戸つる草エキスが乾癬やアトピーの症状改善に役立つ理由

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乾癬は治療が難しい皮膚病の一つです。乾癬の患者さんの9割以上を占めるのが、皮膚が赤くなって盛り上がったところに鱗屑と呼ばれる銀白色のかさぶたができ、フケのようにぽろぽろとはがれ落ちる「尋常性乾癬」です。さらに、小さな水滴状の紅斑が現れる「滴状乾癬」、皮膚に無菌性膿疱を伴う「膿疱性乾癬(難病指定)」、関節に腫れや変形、痛みが現れる「関節症性乾癬」などがあります。現在、国内における乾癬の患者数は数万人と推計され、その数は年々増加していると考えられています。乾癬は"かんせん"という言葉の響きから、感染する病気と誤解している人が少なくありません。乾癬は細菌やウイルスが原因で起こる皮膚病ではないため、人から人に感染することはありません。乾癬に対する誤解は患者さんのストレスを増幅させる一因になります。皆さんには、乾癬に対する正しい知識を持っていただきたいと思います。

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私のクリニックでは、患者さんが希望される場合を除いて、ステロイド外用剤を用いることはほとんどありません。ステロイドは対症療法として有効な薬ですが、患者さんによってはさまざまな副作用を伴うことがあるからです。私は対症療法のみでなく、病気を引き起こしてしまう体質そのものを改善することが大切だと考えています。

そんな私が乾癬の患者さんに対する効果を確認している機能性素材に、長崎県市で無農薬栽培されている平戸つる草があります。ニガウリやゴーヤの仲間でツルレイシとも呼ばれるつる草のエキスを凝縮した粒食品やクリームを活用した乾癬の患者さんの半数以上に、症状の改善が見られているのです。平戸つる草を試して、乾癬の改善が見られた患者さんの例をご紹介しましょう。

●10年来の尋常性乾癬が改善したAさん(30代・男性)

Aさんは18歳のときに現れた背中の発疹をきっかけに、全身に乾癬の症状である赤みと腫れが広がるようになりました。20代になると頭皮から大量の鱗屑が落ちるようになったAさんは、赤みを帯びた肌を見られるのが嫌で、夏でも長そでのシャツを着ていたそうです。乾癬の症状に悩まされていたAさんが平戸つる草の粒食品とクリームを試したところ、2ヵ月後から全身の赤みと腫れが引きはじめて、鱗屑の量が激減したのです。腫れによって曲げにくくなっていたひじもスムーズに動かせるようになったと喜ばれています。

● 難病指定の膿疱性乾癬の症状が和らいだBさん(40代・女性)

Bさんは19歳のときに国の難病指定を受けている膿疱性乾癬と診断されました。当時の担当医から「一生治らない」といわれていたBさんは、全身に現れた発疹が化膿して、一年間寝たきりの状態だったこともあったそうです。私の治療を受けるようになったBさんが平戸つる草の粒食品を飲んだところ、症状に改善が認められました。腫れて硬くなっていた皮膚から赤みが引いて、少しずつ柔らかさを取り戻していきました。

● 尋常性乾癬と皮膚炎が劇的に改善したCさん(50代・女性)

Cさんの場合、発疹は頭皮と耳の裏側、首の後ろ側に現れたといいます。その後、発疹は額や鼻すじに広がり、顔に赤い線を引いたように見えるほどだったとのこと。しだいに手足にも発疹が現れるようになり、腹部や太もも、お尻、背中にまで広がってしまいました。真っ赤に腫れ上がった皮膚は熱を持ち、眠ることができないほどのかゆみにも悩まされていたそうです。そんなCさんが治療に合わせて平戸つる草の粒食品とクリームを試すと、症状が劇的に改善。ひどかった手の甲や足のすねの赤みが消えはじめただけでなく、かゆみも和らいで、頭皮と顔に現れていた脂漏性皮膚炎まで改善したのです。

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副作用の心配をすることなく乾癬の改善が期待できる平戸つる草。私は、アトピー性皮膚炎(以下、アトピーと略す)に対しても有効であると手ごたえを感じています。平戸つる草が乾癬やアトピーの改善につながる理由を、多くの研究結果の中から考えてみましょう。

● 強力な抗酸化作用がある

財団法人日本食品分析センターが行ったORAC(活性酸素吸収能力)分析によって、平戸つる草は抗酸化作用が強いといわれる青汁(ケール)の17倍、ブロッコリーの52倍、ニンジンの65倍、タマネギの79倍という強力な抗酸化作用を持っていることがわかっています。酸化は「体のサビ」といわれるように、酸化体質の状態では老化を速めます。抗酸化力の強い平戸つる草を使用することで、体の中から抗酸化体質にすることが期待できるのです。

● 強力な抗炎症作用がある

平戸つる草には炎症を引き起こす物質の一つである「TNF‐α」の働きを阻害することが実験で確かめられています。炎症は体の防御反応の一つです。細菌やウイルスが侵入したり、細胞が傷つけられたりして異変が起こると「TNF‐α」に代表される炎症物質(サイトカイン)が発生して、外敵を撃退する役割を持つ白血球などに体の異変を知らせます。炎症は私たちが体を守るために必要な反応ですが、炎症反応が長引いて「TNF‐α」をはじめとする炎症物質が過剰に出つづけると、体は徐々に傷つけられていきます。皮膚の炎症が顕著な乾癬の患者さんは、平戸つる草を使うことで炎症物質が減り、炎症反応が抑えられていくと考えられます。

乾癬の9割以上を占める乾癬にかかると、皮膚が赤く盛り上がります。この症状は、皮膚の新陳代謝の異常によって引き起こされます。新陳代謝は全身に存在するさまざまな細胞で行われており、細胞の種類によって細胞の入れ替わり周期は異なります。例えば、赤血球の細胞は3~4ヵ月、骨の細胞(骨芽細胞)は3ヵ月ごとに入れ替わります。健康な皮膚の場合、細胞の入れ替わり周期はおよそ28日です。しかし、尋常性乾癬の皮膚では、健康な皮膚の10倍の速さで細胞の入れ替わりが行われます。異常な速さで生まれてくる皮膚がどんどん表皮に積み重なった結果、皮膚の盛り上がりが作られてしまうのです。

現在、多くの医療機関では乾癬に対する治療法として、ステロイド外用剤やビタミンD3外用剤などが使われていますが、乾癬を根本的に改善させるには、細胞の入れ替わり周期を正しくする必要があると考えられます。皮膚の細胞を使った実験によって、平戸つる草には皮膚の細胞修復を促す働きが確かめられています。平戸つる草によって皮膚の細胞が活性化すると、細胞の入れ替わり周期が調整されやすくなると考えられるというわけです。

平戸つる草が持つ細胞活性力は皮膚のみならず、「小腸」の細胞に対する効果も確認されています。人間の体に必要な栄養分は、小腸の絨毛という部分から取り込まれます。絨毛の表面には産毛のような微絨毛と呼ばれる器官が存在し、栄養分を吸収するために表面積を増やす役割を果たしています。通常、微絨毛は24時間周期で新陳代謝が行われ、細胞が入れ替わります。ところが、新陳代謝の働きが衰えると、微絨毛の入れ替わり周期にも乱れが生じるようになるのです。免疫細胞が多く集まっている小腸は「免疫力のかなめ」といわれる重要な臓器です。微絨毛の入れ替わり周期に乱れが生じると、小腸の機能の低下を引き起こし、免疫力の低下につながるおそれもあります。

皮膚や小腸の細胞の入れ替わり周期が乱れる根本的な原因はわかっていません。食品添加物が多く含まれた加工食品の常食や偏食、運動不足、過剰なストレスになどによって起こる全身の酸化や糖化(たんぱく質と過剰な糖が結びついて起こる現象)も原因の一つと考えられます。糖化によって作られる終末糖化産物は血管や皮膚の老化につながります。平戸つる草は糖化に対しても40%以上の抗糖化力があると確認されています。

「皮膚は腸を映す鏡」といわれるように、皮膚と腸は密接な関係にあります。皮膚細胞の入れ替わり周期が乱れている乾癬の患者さんは、皮膚と同様に微絨毛の入れ替わり周期も乱れていると考えられます。実際に、乾癬やアトピーの患者さんの多くは、腸内環境の悪化が顕著です。乾癬やアトピーを改善させるには皮膚だけでなく、小腸へのケアも重要になるのです。

平戸つる草は無農薬で栽培されているため、安心して使うことができます。優れた抗酸化・抗炎症・抗糖化・細胞修復力を持つ平戸つる草は、これらの相乗効果によって、乾癬の治療効果を高めてくれると考えています。

比嘉 禎先生(ひが皮膚科クリニック院長)

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