仕事の契約は来年8月で終わるけど もう少し日置市にいたい!まだ見ぬ魅力があるはずだから

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日本のふるさとについて書く前に、まずは自己紹介をさせてください。私の名前は、ムハマド・シュクリ・ビン・ガザリです。マレーシアのパハン出身です。結婚していて、2人の子どもがいます。私は京都にある立命館大学で4年間過ごしました。13年前のことです。

私は生物工学を学んで卒業した後、翻訳者としてマレーシアにある日本の企業で働きはじめました。日本でいうところのサラリーマンですね。午前8時~午後5時が仕事の時間になります。10年勤務したころ、私はサラリーマン生活に満足しました。そして、私は海外での新しい冒険を夢見るようになったのです。私の親族は、JETプログラムで国際交流のコーディネーターとして働いていました。日本での興味深い仕事について発信していた彼のフェイスブックをフォローしていた私は、日本に行きたいと思ってJETプログラムに申し込みました。

こうして私は、CIRと呼ばれる国際交流員として日置市で仕事ができるようになりました。神様に感謝しています。私が働いている日置市は、鹿児島県にある地方都市です。2016年2月1日現在、人口は50,154人。総面積は252.99km²です。日置市は田舎といえますが、私はここでの暮らしを愛しています。自然、人、文化、食事――どれも私の想像を超えるものでした。私が生活している日置市を、ご紹介していきましょう。

四季の恵み

日本の人々は、 四季の真の価値や楽しみ方を知っています 。あなたもご存じのとおり、私が生まれ育ったマレーシアに四季はありません。雨季と乾季があるだけです。日本に来たとき、私はサクラの花が散るようすを見て感動しました。季節は春です。夏になると、照りつける太陽の下、にぎやかなお祭りが催されます。夏が終わって秋になると、葉の色が赤く染まっていきます。紅葉です。そして、寒い冬がやってきます。冬が終われば、また春が訪れます。私にとって、これらはすべてスペシャルなものです。

四季が魅力的である背景には、日本人の美に対する意識が隠れています。春と秋、多くの人はサクラや紅葉の名所に出かけます。公園にブランケットなどを敷いて座り、友人と飲み物を飲んだり話を楽しんだりします。シンプルなものです。日本の夏はとても暑い。南に位置して湿度も高い日置市は、特に大変かもしれません。ですが、そんな憂鬱を上回る楽しみがあります。夏の時期は、いたるところで夏祭りや花火大会が行われます。浴衣の帯にウチワを入れて歩く女性を見ることができます。日置市の冬に雪祭りはありませんが、ここで暮らす主婦の皆さんは果物 、野菜、魚など旬の食材を知っています。彼女たちは、家族のために最も新鮮で最もおいしい食事を用意してくれます。

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フレンドリーで礼儀正しい田舎の人

私は地元の皆さんにいつも助けられています。学校で講和が予定されていたある日、私は道に迷ってしまいました。助けてくれたのは、おじさんでした。道を教えてくれるだけでなく、目的地の学校までいっしょに歩いてくれたんです。柿が大好きな私に、1箱もの果実をくれた同僚もいます。ほかにも入院したときの約1ヵ月間、毎日お見舞いに来てくれたおばちゃん。庭で採れたばかりの新鮮な野菜を私の妻に届けてくれる隣人。寿司レストランで私たちが「おいしい」というたびに、親指を立てて微笑んでくれる店主と奥さん。出張所で勤務しているときでさえ、チョコレートやクッキーをデスクに置いてくれる同僚――。みんな礼儀正しく、フレンドリーです。私は親切の数々に感謝しています。

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ユニークで素晴らしい日置市の伝統文化

日本にはユニークな伝統と文化があります。お茶や着物、書道や華道、柔道や剣道、俳句など――これらはアートです。もちろん、夏祭りや花火大会もあります。私が暮らしている日置市には、独自の伝統や祭りがあります。やぶさめや妙円寺詣り、せっぺとべや伊作太鼓踊、ひおき秋まつりや山神の響炎などです。チャンスがあれば、あなたにもこれらを経験してほしいと思います。私はおすすめします。

おいしくてヘルシーな食事

寿司、そば、うどん、天どん、ラーメン、お好み焼き、鍋、餅――。私は私の好きな日本食の話であなたを楽しませることができます。多くの日本の伝統的な食べものには、肉・豚肉を使わずに野菜をたっぷり使用したものがあります(肉を食べられない私たちにはありがたい)。たまには満腹にならないときもありますが、私は日本食のおかげで健康的でエネルギッシュだと感じています。食べ物が健康に与える影響は、とても大きいのでしょう。

寿司は、私が日本で最も楽しみにしていた食事の一つです。日本は寿司の発祥の地ですから。私が食べた中でいまいちだった寿司でさえ、マレーシアの平均的な寿司よりもおいしいと思いました 。その土地の新鮮なネタで握る寿司は最高です。つやのあるコメ、柔らかい手触り、そして味――至福の瞬間といえます。

吹上温泉

正直に話すと、私は大浴場が苦手です。たくさんの人が裸になって座っているのは、私たちの日常にはありません。私は日本の温泉にトライしました。多くの裸の男性がいました。私は朝早く、いちばん風呂に入るようにしました。それか家族風呂(貸切温泉)を利用します。私は認めなければなりません。小さい滝のように熱い湯が出てくる温泉に入ると、とてもリラックスできます。マレーシアに帰ると、きっと温泉が恋しくなってしまうでしょう。

平和な暮らし

日置市などの田舎の暮らしを退屈に思う人もいるでしょう。私はそうは思いません。ここでの暮らしが好きです。マレーシアの農村部に住んでいた私は、このような生活がもともと好きでした。私の契約は来年の8月で終わってしまいます。しかし、もう少しここに長く滞在したいと考えています。日置市では素晴らしい経験がもっとできるはずだからです。

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