秋と冬を経験したことのないインドネシア出身の私は日本の季節の移ろいに心から感動しました

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日出づる国といわれる日本に来て1年半が過ぎました。少し前までただの憧れだった多くのことを実際に経験しています。言葉や文化は違いますが、日本での暮らしが長くなるにつれて快適さは増すばかりです。日本、特に北海道は、私に素晴らしい印象を与えました。北海道では、たくさんのことを学ばせてもらっています。私は自分の研究分野だけではなく、母国とは異なる環境で少数派として生きることや自分自身の意思決定についても学んでいます。

私の名前はジャマルです。インドネシア出身で、2014年10月、季節が秋に変わろうかというときに来日しました。北海道に来たのは、実は初めてのことではありません。2年前の冬、私は北海道を訪れた経験があります。そのとき、北海道のすべてが好きになりました。「とても寒いところに、なぜ住んでいるんだ」という人もいますが、私が悩まされていることはありません。北海道での暮らしは、とても快適です。

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アニメをはじめ日本に関する多くのことに、私は子どものときから興味を持っていました。それらは私に強い影響を与えました。インドネシアの多くの少年も、私と同じように日本に行きたいと考えています。時が過ぎて、アニメや日本文化にふれるだけでなく、留学が実現しました。現在、北海道大学の大学院で環境科学を学んでいます。北海道大学には日本でいちばんの環境科学の研究室があるのです。現在の研究テーマは、火山の多い生態系での植物の進化について。こうした研究が危機を迎えている生態系の管理に繋がっていくことを望んでいます。

日本に来てから、私はいろんなところに行って多くのことを経験しました。すべてが魅力的ですが、私は日本の秋と冬が最も好きです。紅葉はきれいで気温もちょうどいいため、とても穏やかな気分でいられます。気温が氷点下まで下がって、ときどき凍えるほどの寒さを経験することもありますが、冬の景色も素晴らしいと思います。一面が白い世界に変わって、うっとりします。インドネシアでは経験できないことですから、秋と冬がくると楽しみで仕方ありません。これらの季節のほかにも、日本の仕事のリズムを素晴らしいと思っています。規律、迅速、効果的、努力という言葉で表現されるかもしれません。日本が成功した背景にあるこれらの要素は、発展途上であるインドネシアの若い世代にも必要になってくるでしょう。 

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