美馬女(びまじょ)が地域活性化に乗り出した!日高の馬プラセンタで"VIVA LADY"を作ろう
全国各地の地方創生の取り組みが注目を集めている。髙村牧場でサラブレッド(軽種馬)の生産をしている髙村洋子さんも、地元のために立ち上がった一人だ。髙村牧場は、北海道の日高地方の様似町(さまにちょう)にある。競馬ファンや乗馬をする人はご存じかもしれないが、日高地方は国内のサラブレッドの7割以上を生産している地域だ。もちろん日本一の産地である。
優駿のふるさと・北海道日高を女性の力でもっと元気に!サラブレッド生産牧場と一流プラセンタメーカーが共同開発するプラセンタエキス原液美容液『VIVA LADY(ビバ レディ)』を作りたい!(Readyfor)
日高育成牧場のツアーに参加しました!
-- COCO.T (@cocodaska) 2016年8月24日
貴重な体験をさせていただきました〜
最後の写真はクリスコンフリクトの16です。
デビュー前のサラブレッドは見せてくれないことも多いので触れたのはすげえレアかもw
まだ当歳だけど、もうファン確定w pic.twitter.com/N7Hc3zipcT
"サラブレッドの聖地"といわれてきた日高は現在、危機的な状況を迎えているという。日高にあるサラブレッド牧場の多くは、家族経営による小規模な牧場だ。バブル崩壊後の景気低迷、経営者の高齢化、海外から輸入される競走馬の増加、次代を担う後継者の不足が直撃し、牧場の閉鎖が相次いでいるというのだ。実際、1990年代には年間12,000頭以上のサラブレッドが日高地区で生まれていたのに対し、現在は半分近くの6,000頭台まで馬の数は減少している。
20年ほど前の日高本線風景。サラブレッド牧場に日高の海岸、名物である日高昆布の天日干し。筆者撮影。好んで乗車した身としては何とか復旧を願いたいが...。 pic.twitter.com/Pw8ByRzfzv
-- 怪人21面相/越美北線の人/温見峠の人 (@heiseioonoya) 2016年9月1日
あまり知られていないことだが、サラブレッドの生産に関係する仕事の半分以上を担っているのは女性である。ところが、彼女たちはその構成員として数えられていない。生まれ育ったふるさとを次の世代に残すためには、女性の発想やアイデアが必要だ――。そう感じていたという髙村さんは、「美馬女(びまじょ)」という女性のチームを結成した。美馬女が目につけたのが"プラセンタ"だ。プラセンタは胎盤とも呼ばれ、化粧品などの原料として利用されている。大規模な牧場では、サラブレッドの餌として便利なペレットを使うことが多いが、髙村牧場では馬の体調を見ながら燕麦、トウモロコシ、大豆などを毎日食べさせている。高村さんは、「髙村牧場のサラブレッドの胎盤を使えば、品質の高いプラセンタの化粧品ができるのではないか」と考えたという。
髙村さんらは、地元の女性デザイナーやプラセンタの加工技術を持つ企業を巻き込み、化粧品づくりに乗り出した。『VIVA LADY(ビバ レディ・美馬女)』という商品名もユニークだ。サラブレッドの美しさと、サラブレッドの生産に携わる女性たちを「美馬」に、イタリア語で「万歳」を意味する「VIVA」を組み合わせている。もちろん、日高の宝であるサラブレッドを地域振興につなげたいという願いが根底にある。なお、資金調達についてはクラウドファンディングを活用している。今回のチャレンジの今後の動向に注目したい。馬プラセンタを使って美馬女が作るVIVA LADY――ウマくいくことを祈る。
髙村洋子さんが挑戦するクラウドファンディングはコチラ(Readyfor)