アーモンドの花咲く町へ!純国産アーモンドオイルを日本で唯一作っている湧水町の地方創生

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エゴマ油やココナッツオイル人気が続く中、ひそかに注目を集めているのが"国産アーモンドオイル"です。国産アーモンドオイルの製造を日本で唯一行っている企業が鹿児島県の湧水町にあります。2009年からアーモンド栽培に取り組んできた鹿北製油がアーモンドオイルを製品化したのは、2014年のことでした。

鹿児島産アーモンドオイル×日本産オーガニック精油――純国産アロマパッチ「香実」デビュー

農薬・化学肥料を使わずに育て上げたアーモンドが実をつけるのは8月末~9月。アーモンドオイルの搾油は、殻割りから始まります。鹿北製油では専用の器具を使って一つずつ手作業で殻を割っていくそうです。その後、コールドプレスという方法で搾油していきます。コールドプレスとは、熱を加えずに時間をかけてゆっくり圧力を加え、摩擦熱の発生を極力抑える圧搾法です。素材が本来持っている成分をそのまま抽出することができます。

鹿北製油で国産アーモンドオイルの搾油体験!霧島山麓の魅力をご紹介します

アーモンドには抗酸化力の強いビタミンEをはじめ、オレイン酸やリノール酸など話題の美容・健康成分が豊富に含まれています。コールドプレスによる搾油で各種成分をまるごと残したアーモンドオイルは浸透力も抜群。エモリエント効果にも優れています。エモリエント効果とは、皮膚を柔軟にして水分や栄養分を肌に閉じ込める効果のことです。さらに海外の文献では、皮膚の炎症やかゆみを抑える働きのほか、美白や乾癬に対する効果がこれまでに報告されています。注目の国産アーモンドオイルは、関東の美容専門店では240本が1週間で完売する人気だったそうです。

日本初の純国産アーモンドオイルを生んだ町では現在、産学官が一体となってアーモンドの里づくりを進めています。アーモンドの花を町のシンボルにする構想があるのです。バラ科サクラ属のアーモンド。春にはサクラに似た花を咲かせます。サクラよりも開花期間が長いのが特長です。湧水町では今春、霧島周辺の観光スポットとして人気の高い「霧島アートの森」へと続く沿道に、アーモンドの苗を2,000本植える計画があります。全国でも注目されている地方創生の取り組みの一つです。将来的には5,000本のアーモンド街道を目指します。

花を楽しみ、ナッツやオイルとしても利用できるアーモンドを使った地域づくり。湧水町の新たな名所や名物が広く知られる日は近いはずです。

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1年で約200本製造している注目の国産オイル

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