三陸地域の新産業に!イサダに脂肪燃焼効果があるらしい

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イサダ(ツノナシオキアミ)は岩手県沿岸で年間約15000トン水揚げされる水産資源です。しかし、痛みやすいイサダは地元以外では食品としての利用があまりなく、有効活用されていませんでした。

岩手生物工学研究センター・生物資源研究部が研究を重ねたところ、イサダには新たな抗肥満成分である8-ヒドロキシエイコサペンタエン酸(8-HEPE)が多く含まれていることがわかったのです。

8-HEPEは魚の油に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)と比較して、約10倍も高い脂肪燃焼促進効果を持っています。

肥満の状態にしたマウスにイサダから精製した8-HEPEを与えたところ、高脂肪食のみを与えたマウス群に比べて、8-HEPEを摂取したマウスは、内臓脂肪の増加が抑えられました。

イサダの8-HEPEが含まれる健康食品の実用化を目指して企業と共同研究を行っているそうです。イサダを原料とした機能性食品素材を実用化することで三陸地域に新しい産業が生まれ、復興支援の足掛かりにしたいと考えています。

岩手生物工学研究センター・生物資源研究部では、地元の農林水産物の健康機能に着目し、研究を行っています。イサダをはじめ、マナマコを活用した口腔カンジダ症予防技術の開発や、リンドウ根の有効成分の解明、雑穀の機能成分の解明なども研究しています。

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