琉球王朝時代のおもてなし食 島の伝統野菜"クワンソウ"のポカポカ効果で熟睡感が増した
眠りの質を高める沖縄の伝統野菜"クワンソウ"をご存じですか?クワンソウの働きについて、かいクリニック院長の稲田隆司先生に話を伺いました。
早速ですが、下の画像をご覧ください。「ヒプノカリス」を6㌘飲んだ人の皮膚の表面温度をサーモグラフィで調べたものです。ヒプノカリスとは、クワンソウの葉と白茎から抽出されたエキスのこと。飲む前と飲んで60分後の画像を比較すると、60分後の皮膚表面の温度が上がっているようすがわかります。くわしく分析すると、ヒプノカリスを飲んで30分後から手足の皮膚の血流が20%早くなり、指先の平均温度は0.9℃高くなっていました。
ご紹介した試験の結果は、「深部体温」という体の奥の体温が下がったことを意味しています。血行促進力と裏表の関係にあるともいえます。深部体温を下げるヒプノカリスは、私たちの眠りの悩み解決にも役立ちます。
人間の体温は一日じゅう一定ではありません。昼間と違って体の活動が少ない夜は、体温が低くなるのが普通です。私たちには、眠るときに深部体温を下げるメカニズムが備わっています。寝る前に体内にこもった熱を放出することで、昼間使った脳や体を休めているのです。私たちが眠りにつくとき、手足の皮膚表面の温度はだいたい1~2℃上がります。
子育てを経験した人、いままさに子育て中の人、孫育てにかかわっている人は、赤ちゃんの手足が寝つく前、必ずポカポカと温かくなることをご存じでしょう。赤ちゃんも体内の熱を逃がしているのです。深部体温を下げることは、熟睡の入り口である寝つき改善のカギとなります。
沖縄県浦添市の名嘉村クリニックでは、ボランティアの協力のもと、ある試験が行われています。ヒプノカリスを6㌘飲んだ後、試験用の室内で一晩眠ってもらい、夜10時から翌朝6時までの就寝中の脳波と筋肉の緊張度などを記録するというものです。
寝つきの悪さや熟睡できず夜中に目が覚める中途覚醒という症状を訴えていた40代の男性は、「寝つきだけでなく目覚めもよく、朝起きたときの爽快感も増した」と回答しています。名嘉村クリニックの報告によると、13人中12人にレム睡眠の理想的な増加が認められていたそうです。レム睡眠の増加は、中途覚醒の改善を意味します。
安全性に関する試験も行われています。ヒプノカリスを6ヵ月という長期にわたって毎日摂取させる試験では、対象となったマウスの体調に変化はなく、血液検査の結果も正常であることが確認されています。30~50代の男女104人(男性50人、女性54人)を対象にした試験でも、副作用は報告されていません。