ラフマ葉エキスで不安・不眠の悩みが解消!副作用なくプレうつの症状が改善する(1/2)
ラフマ葉エキスは、ラフマという植物の葉から抽出されています。ラフマは、中国北西部から中央アジアにかけて広く自生するキョウチクトウ科の植物で、その葉は古くから気持ちを落ち着かせる民間薬として利用されてきました。近年の研究で、ラフマ葉の有効成分は水や湯では十分に抽出できないことがわかり、特殊製法で有効成分を凝縮したラフマ葉エキスが開発されました。
これまでに判明しているラフマ葉エキスの働きは、大別すると次の4つにまとめることができます。
①セロトニンを増やす
②ラフマ葉エキスによって増えたセロトニンがメラトニンを増やす
③脳の神経細胞に備わっているギャバ受容体(神経伝達物質を受け取る小器官)の働きを活発化する
④セントジョーンズワートのような副作用がなく、抗うつ作用も強い
これらの働きについて、もう少しくわしく説明しましょう。①~③で挙げたセロトニン、メラトニン、ギャバは、いずれも神経伝達物質(脳の神経細胞どうしで情報の受け渡しをするための物質)で、脳内ホルモンと呼ばれることもあります。①のセロトニンは、強いストレスなどによって不足すると、不安感や憂うつ感を覚えるようになります。ラフマ葉エキスをとることでセロトニンが増えれば、うつ症状が改善します。②のメラトニンには睡眠を調節する働きがあり、不足してバランスがくずれると不眠や睡眠周期の変調を引き起こします。ラフマ葉エキスをとることで結果的にメラトニンが増えれば、睡眠バランスが調整されて安眠がもたらされます。③のギャバには興奮や緊張を鎮め、心を落ち着かせる働きがあります。ラフマ葉エキスをとることでギャバ受容体が活性化すれば、精神安定作用が高められます。④のセントジョーンズワートは古くから使われてきたハーブですが、頭痛や吐きけが起こる、ほかの治療薬の働きを妨げるなどの副作用があります。ラフマ葉エキスにはそうした副作用はなく、セントジョーンズワートの6分の1の量で同様の精神安定効果が得られることがわかっています。
抗うつ剤の有効率は一般には60〜70%と考えられていますが、私の治療経験からいえば40~50%割程度。一方で、私のクリニック内の統計では、ラフマ葉エキスの有効率は60~65%に達します。この高い有効率からも、ラフマ葉エキスには精神安定薬と同程度の効果が期待できると思っています。
不安感・憂うつ感・焦燥感などが強くなったり、意欲や集中力が減退したり、いわゆる体内時計のリズムが乱れて眠れない日が続いたりしたという人は、プレうつ(うつ予備群)が疑われます。アメリカの研究によって、プレうつの人は2〜6ヵ月で本格的なうつ病に進行する可能性が高いことがわかっています。日本においても同様の傾向がうかがえます。
うつ病の患者さんの中には、「薬の効きめが現れにくい」「強い副作用が出たために中止する」「遠方の病院まで通院できない」「近隣の病院に精神科が設置されていない」などの理由で、治療薬が使用できない人がたくさんいます。そうした事情を抱える人や、うつぎみで体調が思わしくないという人に試してほしいのが、ラフマ葉エキスです。
精神科医である私は、いまから10年以上前に、薬の使いすぎや副作用を抑える目的で、うつ病やうつ病の前段階の患者さんにラフマ葉エキスを試してもらいました。その結果、6割以上の患者さんの症状が改善したのです。効果が予想以上だとわかったので、以後、患者さんの年齢や境遇、症状、治療に対する希望などを考慮して、ラフマ葉エキスを使用するようになりました。
現在までに、ラフマ葉エキスを治療薬と併用、あるいは単独で使用した患者さんは1000人を超えました。そして患者さんの多くが、「薬並みに不安感が消えてうつ状態から脱却できた」「不眠も改善して頭のモヤモヤ感が取れた」「イライラが治まって意欲がよみがえった」という感想を述べています。
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酒井和夫先生(ストレスケア日比谷クリニック院長)