水素の湯でのんびり若返り!日本でいちばん還元力の強い温泉が北海道にありましたぞ(後編)
入浴による美容効果や健康効果を明らかにするために、寿都温泉では寿都町の住民からなる"湯治モニター"を対象とした試験が行われました。「週1回通い湯治モニター」「週2回通い湯治モニター」には、それぞれ25人が参加しました。試験期間は3ヵ月です。湯治開始前後に活性酸素の量や血流速度、皮膚の水分量など各種検査を受けたのは、最終的に「週1回通い湯治モニター」で22人(男性17人、女性5人、平均年齢55歳)、「週2回通い湯治モニター」で20人(男性13人、女性7人、平均年齢51歳)の計42人となりました。
水素の湯でのんびり若返り!日本でいちばん還元力の強い温泉が北海道にありましたぞ(前編)
試験の結果をご紹介していきましょう。週1回、週2回通い湯治モニターともに、3ヵ月の湯治によって皮膚(手の甲)の還元力が著しく増していました。寿都温泉に定期的に漬かることで、シミやシワができる一因である紫外線のダメージから肌を保護する働きが上がったのです。還元力によって抗酸化体質になった結果、体内の活性酸素が減少していることもわかりました。また、肌は弱酸性となり、水分量も増加傾向を示す結果が得られています。美肌の湯といわれてきた寿都温泉の実力が証明されたのです。
さらに、血流量の上昇が認められました。松田忠徳教授によると、血管拡張効果やリラックス効果が理由として挙げられるそうです。入浴によって副交感神経が優位になり、動脈平滑筋細胞が弛緩することで末梢血管の抵抗が減少した結果、血流量が増加しているのです。血流とともに、参加者の体温も上がっていました。
13人の学生(男性6人、女性7人、平均年齢22歳)を対象とした「2泊3日プチ湯治モニター」でも、「週1回通い湯治モニター」「週2回通い湯治モニター」と同じような結果が得られています。
活性酸素や紫外線などで傷ついた細胞を修復する「HSP」を増加させる特殊なゴム素材「温泉ラバー」
寿都温泉には極めて強い抗酸化作用のほか、体温を上げて「ヒートショックプロテイン(HSP)」を増やす働きがあることがわかりました。HSPとは、傷ついた細胞を修復するたんぱく質のことです。免疫細胞の働きを強化することもわかっています。活性酸素や低体温は、ガンのほか、糖尿病や高血圧、心筋梗塞や脳卒中など、多くの生活習慣の原因として知られています。また、同じ年齢でも、老けて見える人のほうが短命であるという研究結果もあります。寿都温泉の湯治は、老化を遅らせ、さまざまな生活習慣病の改善に役立つかもしれません。
現在、寿都町は「海の恵みと温泉を活用した観光プログラム」による町おこしを進めています。ここまで温泉の働きをご紹介してきましたが、特産のシラス、ホッケ、寿カキもおすすめです。
寿都温泉ゆべつの湯(http://yubetsunoyu.com/)
北海道寿都郡寿都町字湯別町下湯別462